ヒートショックを防ぐ、4つのポイント

ここ宮城県では10月から寒さが本格化してきますが、寒さによる家庭内の事故で筆頭にあげられるのは、「ヒートショック」。

当社が拠点を置く塩竃市でも、病院のほか、市役所などの公共施設では、ヒートショックへの注意を喚起するポスターが貼られます。

 

でも「ヒートショック」とはよく聞くけれども、一体どんな現象なのでしょうか?

今回は、その原因やしくみ、解決策をご紹介したいと思います。

 

 

若い人でも発症する「ヒートショック」

 

「ヒートショック」とは、簡単にいえば、「温度差による肉体的ショック症状」のこと。

それにより失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を引き起こし、入浴時に溺れて死亡するケースが典型的な例です。

 

厚生労働省の発表によれば、家庭の浴槽での溺死者数は平成27年で4,804人。

そのうち高齢者(65歳以上)は約9割を占めています。

高齢者以外にも、高血圧、糖尿病、脂質異常症を持っている人が、ヒートショックの危険性が高い人としてあげられています。

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また注目していただきたいのは、残り1割は65歳未満の人であり、持病がない元気な若い人でも、ヒートショックになる可能性が十分にあること。

つまり、ヒートショックは高齢者や持病のある人だけの特有のものではなく、誰でも起こりうる、他人事ではない現象だということです。

 

 

ヒートショック発症のメカニズム

 

では、一体何が原因でヒートショックが発症してしまうのでしょうか?

具体的に、入浴するときの流れを例に、詳しく見ていきましょう。

 

1.部屋→脱衣室

暖房の効いた暖かい部屋から、寒い脱衣室に移動して服を脱ぐ。

このとき、体の表面が約10℃下がり、熱を奪われないように血管が収縮して血圧が急激に上昇します。

この急激な血圧上昇により、心筋梗塞、脳卒中を誘発します。

 

2.脱衣室→浴室

浴槽の温かいお湯につかると血管が開いて血圧が急激に低下します。

血圧が急激に低下することで、脳に血液が行き届かず失神を引き起こし、溺死する可能性があります。

 

3.浴室→脱衣室

入浴後、服を着るために再び寒い脱衣室に移動。

このときも寒さで血管が収縮して、血圧が急激に上昇します。

入浴前と同様に、心筋梗塞、脳卒中となる可能性が高まります。

 

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このように、冬場の入浴にはいくつもの「急激な血圧変化のポイント」があり、注意が必要です。

でも、だからといって冬は入浴をしない、という訳にはいきません。

いくつか予防策はありますので、ご紹介します。

 

 

ヒートショックの予防策~4つのポイント

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1.室内、脱衣所、浴室との温度差をなくす

脱衣所に、簡単なヒーターを置けば十分です。

浴室内は、浴室暖房乾燥機の暖房機能を活用しましょう。

TOTOの「三乾王」なら、約3分で浴室を25℃に上げられます(TYB3000シリーズの場合)。

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暖房機能がない場合は、シャワーを使って浴槽へのお湯はりをするのが有効です。

また床がタイルの場合は、浴室マットなどを敷いて、冷えたタイルが直接体に触れない工夫も効果的です。

 

2.心臓に負担をかけないかけ湯&入浴方法に

肩からのかけ湯、いきなり肩までつかる湯船の入浴は、心臓の負担になります。

かけ湯の際も入浴の際も、まずは「おへそから下」を心掛けましょう。

 

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3.湯船の温度を抑えめに

浴室内と湯船の温度差を極力減らすことで、心臓の負担を軽減できます。

浴室に暖房機能がない場合、入浴する温度は41℃以下を心掛けましょう。

 

4.夕食前・日没前の入浴を

日没前であれば外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込んでいません。

また、日没前は人間の生理機能がまだ高めなので、温度差への適応がしやすくなります。

さらに、食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方がよいとされています。

 

つまり、夕食を食べる前、日没前に入浴することがオススメです。

 

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リフォームでできるヒートショック対策

 

ヒートショック、つまり血圧の急激な変化を招く原因は、リビングなどの居住空間と脱衣場や浴室の温度差。

その温度の差を少なくすれば、体への負荷も減り、入浴事故予防につながります。

 

温度差を少なくするため、暖房器具の活用やシャワーでのお湯はりなどの対策がありますが、より温度差を少なくするためには、やはり浴室暖房乾燥機の設置がオススメです。

 

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菜花空調がオススメするTOTOの浴室暖房乾燥機「三乾王」なら、ルームエアコンのように壁に取り付けるタイプや天井に埋め込むタイプなど、すぐに交換・取り付けできるラインアップがそろっています。

入浴前後で風量を切り替えられる、充実の暖房機能はもちろん、衣類乾燥機能・涼風機能・換気機能・24時間換気もついて、価格も手ごろなところもオススメできるポイントです。

 

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かつて浴室に付いていた換気扇も、今や暖房や衣類乾燥などの多彩な機能が付くようになりました。

ヒートショック対策だけでなく、暮らしを便利にする意味でも、ぜひ、最新の浴室乾燥機の導入をご検討してみてください!

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